性再指定手術(性転換手術。**注1)
性別違和や性同一性障害を持つ人が、性自認にあった体を取り戻すために、出生時に誤って与えられた身体の性別を再指定するために行う手術。性器形成術だけでなく、カウンセリング、性ホルモン投与、体毛の外科的除去、声帯手術、乳房除去(形成)術など、性別の再指定に必要なすべての医療行為を指す。
性同一性障害や性別違和(**注3)
身体の性(sex)と性自認(gender identity)との間になんらかのギャップがあること。
性自認(**注4)
自己の性別についての自己の認識。自分がどのジェンダーに属しているかという認識。「女」「男」以外の性自認を持つ人ももちろんいる。
トランスセクシュアル(**注5)
身体の性別に違和感(性同一性障害)を持っていて、性器形成手術をしなければそれを解消できない人たち。「性転換症」「変性症」などの訳語があるが、多くの人は「病気」のレッテルを拒否している。その多くは性器不快感をもっていて、自分の体を見たり触れたりすることにさえ嫌悪感を感じ、なかには灯りを消して真っ暗にしなければ入浴すらできない人もいる。また多くが手術を完了してからが本当の人生だと感じ、手術しないくらいなら死んだ方がましだとさえ考える人がいる。
トランスジェンダー(**注6)
@狭義のトランスジェンダー(TG)は、トランスセクシュアル(TS)とトランスベスタイト(異性装者。TV)の中間的な人をさす。TVと違って身体とは別の性自認をもつが、TSのように手術を必要としない。A広義のTGは、TS/TG(狭義)/TVおよび、このどれにもあてはまらない人々のすべて。性同一性障害を持っていてもTSでもTG(狭義)でもない人がいる。自分が男でも女でもないと感じたり、男でも女でもありたいと感じる人、性自認が時によって変化する人もいる。TG(広義)はTSやTVも含めて、ジェンダーに混乱やギャップを持つすべての人々の総称である。TS/TV/TG(狭義)という分類法は、こういう分類のできない人たちを排斥したり、不可能な選択を押しつけてしまったりすることがあるので注意が必要。
半陰陽(インターセックス。**注7)
性染色体・性腺・外性器など身体の性別(SEX)が明瞭でない人々。
パスすること(**注8)
トランス(自覚する性別にふさわしい姿をしていること)が見破られないで、その性別で他者に通用することを「パス(パッシング)」という。
バイセクシュアル(**注9)
人を性的な欲望の対象としたり好きになったり愛したりする時に、相手の性別が関係ないか重要ではない人。または、人を性的な欲望の対象としたり好きになったり愛したりする時に、相手の性別が男でも女でもいい人。またはそういう欲望の在り方。日本語では「両性愛(者)」と訳しますが、あまりこの訳語は使われていない。
性指向(性的指向。**注10)
性的な興味の方向性。人によってそれは特定の性別だったり、しぐさだったり、ものだったり様々である。性別以外の要因がより重要である人もいるので、男女のどちらの性別に関心が向かうか、というわけでは必ずしもない。
GIDネタ(**注11)
GID(Gender Identity Disorder。性同一性障害のこと)に関連する問題領域のこと。