クィア・スタディーズ '96
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「七つ森書館」から「クィア・スタディーズ '96」が発刊されました。セクシュアリティーに関わる様々な分野で活動する人々の文章を読むことができます。私、日比野も書評を書かせていただきました。
なお、「クィア・スタディーズ '96」という客観的なタイトルになってはいますが、この本をもって「これが今の日本のセクシュアリティーをめぐる全体状況だ」と言うよりはむしろ、編集委員会の人たちによる「クイアー」に対する1つのアプローチの仕方であると私は考えます。そのことに留意さえすれば、とても楽しく読めると思います。
なお、「クィア・スタディーズ '96」のなかで、暮石一浩さんが「クィアへのアクセスー私の場合」と題して「プロジェクトP」の活動について書いていますが、彼は96年に入ってから1度もプロジェクトPの活動に参加していません。(ぜひ参加して欲しいと直接電話で要請しましたが、結局来ませんでした。)彼の書いた文章は、プロジェクトPとして皆で検討したわけでも、ましてやプロジェクトPの公式見解ではありません。彼の文章は、かつてプロジェクトPに参加していた1人の人の個人的文章でしかありませんので、ご注意下さい。